暑い夏は食欲が落ちることもありますが、カレーはそのスパイシーな味わいで食欲を刺激し、夏でも美味しくいただける料理の一つです。カレーは作り置きしておくと便利ですが、特に夏は気を付けるべき注意点がいくつかあります。
今回は、暑い夏にカレーを作り置きする際の注意点をご紹介します。安全で美味しいカレーを楽しんで、夏の食卓を彩りましょう!
カレーの保存はウェルシュ菌に注意!
カレーを保存する時には、ウェルシュ菌に注意が必要です。比較的軽度な症状のみで回復することが多いですが、腹痛や下痢などの食中毒を引き起こす細菌です。
肉類、魚介類、野菜を使用した煮込み料理に発生しやすく、給食など大量に加熱調理され、大きな器のまま室温で放冷されていた事例での発生が多く見られるそうです。
そんなウェルシュ菌の発生や増殖を防ぐカレーの保存方法について見ていきましょう。
夏の作り置きの注意点
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粗熱を取ったらすぐに冷蔵庫に
カレーが冷めて20〜50℃くらいがウェルシュ菌が増殖しやすい温度帯です。この温度帯にとどまる時間をいかに短くするかがポイントです。鍋を冷水等で冷やして粗熱を取ったら冷蔵庫に入れて急速に10℃以下で保存することで菌の増殖を抑えることができます。
カレーはなかなか冷めにくい料理ですが、鍋から移し変えたり、氷水や保冷剤で鍋底を冷やしてかき混ぜることで素早く冷ますことができます。また冷凍保存する際は、小分けにして、平らにすると早く冷凍することができます。
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保存期間や保存方法に注意する
カレーの作り置きは、一般的に冷蔵保存で3~4日程度が目安とされています。2週間〜1ヶ月ほど長期保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。
また、大きな具材が入ったまま冷凍保存すると、ボソボソとした食感になってしまします。中の水分が凍って膨張することで、組織が壊れてスカスカの状態になってしまうためです。
大きな具材はすり潰すか、取り除いて別の料理に使用するなどしましょう。2~3日で食べてしまう場合は、具材を取り除かず冷蔵保存を選択するのも良いでしょう。
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温め直しの注意点
再加熱の際には、しっかりと中まで均一に温めるように心掛けましょう。中まで十分に温まっていない中途半端な加熱の場合、菌の増殖が進む恐れがあります。また、再加熱は繰り返し行わないようにし、事前に小分けにして必要な分だけ温めるように注意してください。
まとめ
暑い夏にもカレーは美味しく楽しめますが、作り置きする際にはいくつかの注意点があります。高温多湿の夏は食材の腐敗や雑菌の繁殖が早まるため、冷却と早めの保存が大切です。
また、得正商店でお取り扱いをしているレトルトカレーや冷凍カレーであれば、食べ切りやすく、未開封であれば1〜2年の長期保存が可能です。
ご家庭で作るカレーとは別に、レトルトカレーや冷凍カレーをストックしておくと、食べたい時に美味しいカレーが食べられて便利です!
ぜひ、お試しください!