今では専門店を構えるほどの、人気メニューとして定着した「カレーうどん」
よくよく考えると、日本の麺文化である「うどん」に洋食であるカレーかけるという発想はどこから生まれてきたのか、、、気になりますね。
そんなカレーうどんの誕生秘話と魅力について迫っていきます。
和食の窮地を救ったカレーうどん
「カレーうどん」の誕生に関しては諸説あるようですが、誕生は100年以上前の明治時代。
明治後期には、コロッケ、カツレツ、カレーなどの洋食人気が庶民の間でも高まり、逆にうどんやそばなどの和食店は衰退していきます。
うどんや蕎麦といった和麺のお店も例に漏れず経営の危機に直面。
そんな苦しい状況の中、繁盛するカレーライス店を見て「ごはんにカレーがのっているなら、うどんにカレーがのっていてもおかしくないはずだ」と考え、当時人気だった洋食の中でもうどんや蕎麦などとも相性もよいカレーを使ったメニューの開発が進められたのが起源とされています。
そして、この斬新なメニューは登場するやいなや人気を獲得し、危機に瀕するお店を救ったそうです。
時代のトレンドに沿った、商品開発によって生まれたヒット商品だったんですね。
カレーうどんを作る時のポイント
そんな、カレーうどんを余ったレトルトカレーのアレンジレシピとして作られる方も多いようです。
カレーうどんのポイントしては、カレーのルーをそのまま汁として使うのではなく、旨みを含む出汁を加えること。
出汁を加えることで、カレーの味がまろやかになりうどんとの相性を絶妙なものに。
また、片栗粉や小麦粉でとろみをつけることにより、うどんにしっかりとルーが絡み濃厚で美味しいカレーうどんに仕上がります。
大阪で人気のカレーうどん
大阪は古くから 「粉もん」 が人気の街。代表的なものはたこ焼きやお好み焼きですが、うどんも粉もんのひとつ。大阪でも人気の料理です。
大阪のうどんの歴史は400年以上あると言われ、豊臣秀吉が大阪城築城時にうどん屋や蕎麦屋が立ち並んだことに始まったといわれています。
また、先ほど触れた、カレーと和麺を組み合わせたメニューの起源の一つは大阪のお蕎麦屋さん。長ネギの乗った、「カレー南蛮」の発祥の地と考えられています。
そのような背景からか、大阪では「得正」を始め、カレーうどん専門店も多く存在します。
関西独特の出汁が特徴の、スパイシーで濃厚なカレーうどんは一度食べればやみつきになること間違いなし。
大阪にお越しの際はぜひご賞味ください。